1991年・・・
残っていた物はこれだけ・・
道場で飾っていた写真をGoogleドライブに整理するためにスキャナーで読み込んだ。
人の記憶は曖昧だ・・
右は自分・・
左は・・・・
私の相手をしている男子は、当時19歳だったか・・・
・・いまなら48歳・・・
想像だが、働き盛りで子供も二人位いるだろう・・・
可愛い奥さんと子供・・・幸せな家庭・・いいお父さん・・・
そんな姿を見る事は叶わなかった・・・
思い出すのは一緒に練習した日々・・
物静かな男の子だった・・・
お見舞いに行った病院・・・随分と「顔色が悪い。」正直な印象・・
内臓系が良くないとの話を聞いていた・・
コンビニで数冊の雑誌をお見舞いで買った・・
それが最後だった・・・
道場で受けた、親御さんからの電話・・
「〇〇君・・・〇〇・・亡くなったよ・・」
電話の向こう側から、まるで世間話をするかのように淡々と聞こえてくる声・・・
10代で亡くなるって・・なんだよ・・・正直な気持ち・・
道場で動けなくなった自分…先生に何か言われたが覚えていない・・・
いま後悔している事がある・・
葬儀に出席したが、最後のお別れをする事が出来なかった・・
棺の中で眠っている、最後の姿を見る事が出来なかった・・
棺に向かって歩むことが出来なかった・・・・
臆病だったのだろう・・・
親御さんの顔を見て、涙が止まらなかった・・・
その上、故人の顔を見るなど耐えられなかった・・
後悔・・・・今更だが・・
今、道場の神棚にこの写真を飾っている・・
生徒に問われれば、故人の話をするようにしている・・・
供養になればなどと考えた訳では無い・・・
ただ、故人に対して「まだ、しぶとく空手・・続けてるよ。」・・・
・・・・これから先も続ける姿を見てもらいたい・・・これだけ。
本来ならブログになど書くような事では無いと思う・・
でも・・もう書いても良いかな・・時効って事で・・・・